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ヤクルト 9月中間
営業益86%増に拡大
 メキシコ法人が寄与

 ヤクルト本社の二〇〇二年九月中間期は連結営業利益が前年同期比八六%増の百二十億円前後となる見通しだ。従来予想は九十五億円。今期から連結対象にしたメキシコ法人か収益を押し上げるうえ、国内外で販売費・一般管理費の抑制効果が出る。

 連結売上高は一二%増の千二百八十億円前後。主力の国内乳酸菌飲料は前年割れだが、清涼飲料が四%増、抗がん剤「カンプト」など医薬品が三六%増収になる見通し。

 海外(上期は一〜六月)は為替の影響で計画を下回った。高収益のメキシコ子会社が現地通貨ベースで一九%増収だったが、現地通貨が対円で安くなり、円ベースの売上高は横ばい。減収のブラジル子会社も為替の影響で減収幅が広がった。

 営業利益は従来予想を二十五億円程度上回る。単体で販促助成費を前年同期比ニー%減の二十一億円にとどめ、研究開発費も一部未消化となる。販売が好調な欧州でも販管費の抑制効果が出る。

 連結経常利益は四一%増の百五十五億円前後の見通し。営業外収益をけん引してきたカンプトのロイヤルティー収入が伸び悩みそうだが、持ち分法適用会社の韓国ヤクルトが好調。純利益は三〇%増の七十億円前後になるとみられる。

 ニ〇〇三年三月期通期は連絡売上高が前期比一一%増の二千五百六十億円、経常利益が三ニ%増の三百億円、純利益が一七%増の百三十億円前後の見込みだ。

  2002/09/05 日本経済新聞より
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